先日、５月18日・19日に広島県福山市にて西日本最大級のふくやま大道芸2024が開催されました。
2000年からスタートし、今年は25年目、総勢45組の大道芸人が福山の街に集結し、一年の中で最も街が盛り上がるイベントとなりました。
僕は、ふくやま大道芸に2018年にプロとしてソロでは初めての出演を果たし、多くの方々に知っていただくきっかけとなったフェスティバルです。
2018年から実行委員としてお手伝いさせていただいておりましたが、それまでふくやま大道芸を支えてきた先輩「akiyo」さんからバトンを受け取り、2022年から本格的に実行委員として努めてきました。
正直、今年が1番大変でした。
昨年12月ごろから募集要項の作成、芸人さんに対する支払い関係を税理士さんと調整、商店街との話し合い、選考会、協賛のお願い、芸人控室としてお貸しいただける企業様との話し合い、行政との話し合い、各芸人さんとの連絡、ボランティアスタッフの調整、スケジュール作り、雨天時の対策、MCの台本作り、音響さんとの打ち合わせ、当日の音響設営、トラブルへの対応などなど、書ききれないほどの業務に追われる日々を今まで過ごしてきました。
できることはやった。
そう心から言い切れるほど限界以上のことをしました。
一日目朝からバタバタだったけどナイトショーが楽しすぎた。
僕、実は天の声をさせていただいておりました。
気づかなかった人いるかなぁ？
そして19日12：30～福山駅前での唯一のパフォーマンス。
楽しかった。
けどズタボロだった。
ごめんね。
でもいつも以上にめっちゃ自由だった。
3日間で平均2時間半睡眠で5ボールは無茶なことがよく分かった。
音響運びすぎて握力なくてエイトリング落としかけた。
クラブの憧れの技、1発で決まるとは思わんかった。
来年はもっとジャグリングしたいから一年後、お楽しみに！
あと、知ってる人ばっかりいて、顔見たら泣いちゃいそうで、でも泣いたらショーできないし、初めて大道芸みる人にはなんのこっちゃ？だしって思ってみんなの顔見れなかった。
でも来てくれたみんなのことが僕は好きです。
年に1回だけ来てくれる人も毎週のように会いに来てくれる人も。
どっちが上とか下とかない。
「僕に会いに来てくれた」それが嬉しいです。
古参だろうが新規だろうが頻繁だろうが年一だろうが大切なファンです。
僕は何にもわかんないけど無理してファン同士仲良くしなくていいから。
逆に妬んだり、悪口言ったり、無視したりする人いたらその人は僕を応援してくれる人に嫌な思いさせた人だからもうファンじゃない。僕の邪魔をしないでください。
周りを見ずに僕だけ見といてください。
ちょっとずつ成長していきますんで。
あとちょっとわがままを言うと、感想などはDMよりリプのほうが嬉しいです。
恥ずかしかったらDMでください。笑
あとは沢山の芸人さんからの声にも支えられました。
※選考があるため、パフォーマーに対して個別に感情を抱くのはどうかと思いますが、ここから先の内容は運営としての僕ではなく、僕個人の気持ちです。
木下ゆーきさん
プライベートでも仲良くしてくれてて、ゆーきさんは常に周りを笑わせてる。そんな人と一緒にいるとめっちゃ鍛えられて、そのおかげで成長できてます。さらには最初のころから「この子面白くて…」と色んな芸人さんに紹介してくださったおかげで、様々な先輩たちと話せたし、自分に対する自信につながりました。
わくわくブーブさん
今年一番交流のある遠方の先輩。様々な現場に「入らない？？」ってお声がけくださって、おかげでいろんなところに行かせてもらってます。さらにはショーをいつも褒めてくださってそんな経験なかったから、他の芸人さんがいても臆することなく自信もってショーができるようになりました。しかもたまたま通っただけなのにショー中にも絡んでくれて、嬉しかったです！
ひこひこさん
ひこさんは本当にめっちゃ優しい。ずっと心配してくれるし、ずっと褒めてくれる。前日、当日ともに僕のメンタルサポーターでした。なんかできることあったら言って？と言ってくださったので、今回ナイトショーのプロデュースをお願いしました。さすがひこさん。大成功でした。かっこよすぎです。
三雲いおりさん
まさか3晩連続でご一緒できるとは。。。前夜祭の後の飲み会で、「気にすることなく、来ていい！」と言ってくださったおかげで、臆することなく「1点」と言えました。先輩の胸を借りる気持ちで飛び込む勇気をくださいました。あと三雲さんが「しゅんや」って呼んでくださる度に「うわー名前覚えられてる！呼ばれてる！」と感動してました。
気づいたら率先して音響調整してくださってたジーニーさん、朝あったら「大丈夫？頑張ろうね！」って声かけて気づいたことにすぐ対応してくださったおろしぽんづさん、その他にも個別に書きたい方沢山いるのですが言いたい想いは個別にお手紙でお渡ししたのでこの辺にしておきます。
もちろん芸人さんだけではなく沢山の方々の支えがあってふくやま大道芸は成り立っております。
関わってくださった全員に向けてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
みんなの投稿や感想見ながらおいしいお肉食べて過ごします。
※ここから先は僕個人のお話を。
ここから先を読むことによって、なんの隔たりもなく心から楽しむことが
できなくなる可能性があります。
なんのしがらみもなく、ふくやま大道芸を楽しんでほしいのですが、
僕の心が持たないので吐き出します。
ここから先は極力読まないように、読む場合は自己責任でお願いいたします。
疲れました。
心も。
体も。
ようやく体は落ち着いたかな？って感じです。
正直、今回はメンタル面が主にしんどかったです。
必須でやり取りしなければいけないところがことごとく高圧的で、大道芸を馬鹿にしている風潮がよく見られる方々ばかりで、事前準備の段階から心がすり減ってました。
実はショー1時間前に決定的なことがあり、僕の心が折れてしまって、実行委員長のところへ行き、
「僕、今年で辞めます。」
とお伝えしました。
それまで何とか耐えていたものが突然ぷつんと切れてしまって。
僕は誰よりもふくやま大道芸を愛してます。
ですがこれ以上いると大嫌いになりそうで。
嫌いになりたくなくてその場の感情で辞めることをお伝えしました。
今、冷静になっても来年もやろうという気持ちがまだ湧きません。
投稿などを見て今年やってよかったとは心の底から思ってます。
でもこのまま辞めたら大道芸ファンはどう思うのだろう？と不安です。
前任の若林さん、akiyoさんから僕にバトンが渡され、以前に比べて規模も縮小され、そんな中僕が辞めたら、僕がふくやま大道芸をつぶしたと思われるんじゃないか、と。
ふくやま大道芸終わった日には感情が複雑すぎて、子供のように声上げながら泣きました。
だけど、不安がまだまだ僕の心をすりつぶしてて。
以前、若林さん、akiyoさん、僕の3人分の仕事が全部僕に来た。そんな感じです。
やらなきゃいけないことを1人で抱えすぎて、運営は3人だけど実行委員長は平日動けないから実質2人。敏腕スタッフ弘田さんも大量にかかえてて投げれない、その結果ため過ぎて崩れました。
でもお金貰ってるんでしょ？
たまに言われます。運営に関しては1円ももらってません。
僕のふくやま大道芸での収入は1回のショーの投げ銭のみです。
もらうお金あったらもっと組数増やすわ。
もっと芸人さんに還元するわ。
って思ってます。
あと少しでもお金をいただくとこういった言葉に言い返せなくなるので。。。
今年実行委員長に「さすがに今年はお支払いするから好きなだけ金額を言ってください。」って言われたので「7億円」って言ったら「無理そうです」とおっしゃってました。
もう少し押せばいけたかも。。。
話を戻します。
みんなの「来年が楽しみ」って投稿をちょこちょこ見てます。
でもまだ素直に喜べなくて。
僕が辞めた場合の申し訳なさと辞めれないよな来年も開催しなきゃという重圧といろいろ混ざってて。
ちょっとずつ大好きなフェスが凶器にかわりつつあります。
僕がいなくても来年は開催されると思います。
でも辞めて開催されているふくやま大道芸の投稿みたりするのもしんどいかもな。。。
あとこの規模感を今年と同じ条件で維持できないので、この規模感は今年で最後になる可能性があります。
無理やりどうにかすればあと1年？
予算や条件が変わればできるかな。
年々予算の削減、会場の縮小を余儀なくされ様々な条件が変わらなければもう無理です。
そして「ご協力いただいている商店街」とMC中に話したりもしましたが、ちょっとだけ嘘をついています。
協力いただけてない商店街もあります。
もちろんこれは僕から見た部分だけなので、見えてない部分での協力があるかもしれません。
あくまで僕はそう感じる部分があったということです。
来年実行委員としているかどうかは来年についての交渉を行政・商店街等と話し合ったのちに判断したいと思ってます。
フェスは毎年あるけど、毎年「当たり前に」あるわけではありません。
いつかなくなる日が来る可能性をどのフェス・イベントも秘めてます。
どうやって支えるか。
金銭的支援か、告知やいい感想などを投稿、リポストする支援です。
金銭的支援は無理にする必要はありません。
皆さんの感想は数が多ければ多いほど最強の武器になります。
これはふくやま大道芸だけではありません。
どんなフェス・イベントも。
そして大道芸人個人に対しても大事な応援方法です。
ぜひよろしくお願いします。
皆さんの力を貸してください。
ふくやま大道芸なくしたくはないので。